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エプロン

2020.09.05 Sat


ただ1度だけでいいから






ぎゅうっとして欲しくて






エプロンの裾を引っ張った






「ねぇ、ぎゅうして」






母の怒りに触れた女の子は






意識が薄れるほど罰を受け






裸足のまま外に放り出された






足の裏に感じる冷たい地面と






砂利を感じながらふらふらと彷徨う






身体中が冷えきり感覚が鈍る頃






どこからかいい匂いがする






みんな何食べてるのかな






お腹すいたな






口の中に感じる鉄の味






止まらない嗚咽






夜が明ける頃






薄暗い部屋に






落ちて砕けたガラス片






鈍く痛む身体を






何度も何度も切り裂いた






痛みを痛みでなぐさめた






抵抗しなければ






痛みなど感じない






我慢すれば






痛みなど感じない






痛みは






痛みでしか癒せない





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