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白い箱

2020.08.29 Sat


白い壁に白い布






銀縁の窓に曇り空






廊下から皮の踏む音






ゆっくりドアが開く






監視カメラには布がかかり






大きな身体がかぶさってくる






ベッドの金具が小刻みに動く音






ドアが閉まり静まる部屋






はだけた肌を風が撫でていく






裸足で感じる床の冷たさ






洗面台に立ち






小さく鼻歌を口ずさみながら






赤い海が揺れている






キラキラと光る






とても綺麗な赤くて黒い海






苦しみも哀しみも虚しさも






ゆっくり混ざっていく






無になれれば






何も感じなくていい






苦しまなくていい






悲しまなくていいのよ






赤い海には嘘も裏切りもない






汚れなきもの






私が私である真実が見える





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